今日は日経平均+168円、マザーズ指数は+24ポイントと日経平均は小幅高でしたが、マザーズ指数は大幅な陽線となりました。
このブログで注目する銘柄は比較的中小型株が多いので、このような地合いだと利益が伸びて嬉しいのですが、そろそろ相場が崩れたりしないか心配です。
だからといってこのトレンドに逆らって売りを入れたりするととんでもない目にあったりもするので気をつけなければいけません。
さて、今日の昇り龍候補銘柄はアルメディオです。事業構造改革真っ最中な感じの銘柄ですが、それらがどのように市場で評価されるでしょうか。
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アルメディオは、CD等の規格テストが主力であったが、需要の減少を受けて現在は構造改革を進めている会社で、断熱材や粉末状炭素繊維の育成など新たなビジネスを模索しています。
ここ数年は断熱材と中国太陽光関連のビジネスが成長しており、2024年3月期に向けての見通しも良好です。ただし、アーカイブビジネスは反落し、炭素繊維工場の償却通期化や原燃費の高騰による価格転嫁の不足等が営業益の急減をもたらしています。
炭素繊維は半導体製造装置用部材の採用が決定し、航空宇宙や自動車、さらには産業向けも開拓している注力分野となっています。継続前提の重要事象として位置づけられています。
時価総額順位は181位で、比較会社には大日光Eやパルステクなどが挙げられます。ROE改善度は+9.2pt(-0.6%)で、ネットキャッシュは5.2億円(14.6倍)となっています。
株主にはSBI証券や高橋靖社長などが名を連ねています。時価総額は76.3億円で、株式の発行数は18,655千株です。
役員陣は高橋靖社長を筆頭に、関清美取締役、吹野洋平取締役、星島時太郎取締役、深川敏弘取締役、そして漆山伸一取締監査、藤井篤取締監査、吉江健一取締監査といった面々が揃っています。
(株)アルメディオは、新たな分野への挑戦を行いつつも一部の事業で苦境に立たされている企業です。今後のビジネスの展開とそれに伴う業績の推移を注視していくことが重要と言えます。
2023年3月期の業績は、売上高5,100百万円、営業利益500百万円、経常利益540百万円、純利益310百万円と予想されています。2024年度についても一部の指標では低下が見込まれるものの、全体としては堅調な成長を予測しています。
しかし、アルメディオが直面している課題は、これらの業績指標だけでは読み解けません。過去数年間で見ると、赤字が続いており、一時は深刻な経営危機に直面していました。それが、断熱材や粉末状炭素繊維の育成といった新規事業に取り組むことで、徐々に成果を上げ始めています。
2024年3月期については、売上高4,500百万円、営業利益260百万円、経常利益280百万円、純利益200百万円と予想されています。前期比で見ると営業利益等は下降予想となりますが、まだ企業としての成長と改革が続いていることを考慮すれば、この予想も一歩前進と捉えることができます。
また、配当については、2024年3月期も含めて継続的に0円とされています。これは、現在の経営環境下で、収益を再投資し成長につなげることを優先している証左とも言えます。
経営指標に目を向けると、ROEとROAが大幅に改善する見込みです。特にROEは前期の-1.5%から2024年3月期予想の8.6%へと大きくジャンプアップする予定で、その改善は顕著です。これは企業の収益性が高まり、株主への利益還元が見込まれることを示しています。
総資産、自己資本、自己資本比率などの財務指標も、同社が健全な財務状況を保っていることを示しています。自己資本比率は66.9%で、企業の財政健全性を示すこの数値は、他社と比較しても高いレベルにあります。
しかし、キャッシュフローを見ると、投資活動によるキャッシュアウトが続いている一方で、財務活動によるキャッシュインも見受けられます。これは新規事業への投資が続いているためで、これからの成長を見込んでの戦略的な投資であると解釈できます。
アルメディオはかつてCD等の規格テストが柱であったが、その需要が減少したことで事業構造を大きく変革し、断熱材と粉末状炭素繊維へとシフトしています。この経営の転換は困難を伴いましたが、その成果が現れ始めていると言えるでしょう。
2024年度には、既存の断熱材事業はもちろんのこと、半導体製造装置用部材としての粉末状炭素繊維の需要も見込まれます。このように、アルメディオは既存の事業を維持しつつ、新規事業への投資を進めています。これは、企業としての柔軟性と未来へのビジョンがある証左とも言えるでしょう。