今日の昇り龍候補銘柄は、3486 グローバル・リンク・マネジメントです。
直近の経常利益は不調だったものの、チャートは大きく崩れておらず、比較的安定性を感じさせます。ここからの成長が期待できそうなイメージです。
ある程度のキャッシュも持っており、
『アルテシモ』ブランドの投資用コンパクトマンション販売が主力であり、東京23区内の駅近に立地した物件を提供しています。
業績面では、連続最高益を記録しており、新築マンション販売計画1,120戸に対してすでに1,006戸の契約を終了しています。一棟バルク販売や環境配慮型物件の供給増などにより、高付加価値化と採算性の向上を図っています。原価管理の徹底により営業益も増加傾向にあり、連続的な最高純益を達成しています。
また、エリア拡大の戦略も進めており、東京の隣接地である神奈川、埼玉、千葉において物件の取得を行っています。すでに神奈川と埼玉で11棟・755戸の物件を取得しています。2022年12月期からは配当を52.5円とする基本配当額を設定しています。
グループ会社であるG&Gコミュニティとの連結事業では、不動産ソリューションが主力であり、プロパティマネジメントも手掛けています。
株式の時価総額は103億円で、業種別時価総額ランキングでは不動産(住宅)の中で43位に位置しています。
関連会社として、いちご株式会社(2337)、グッドコム株式会社(3475)、FJネクス株式会社(8935)などが挙げられます。
株主構成は11,721名で、株主数ベースでは最大の株主は株式会社G2A(270万株)です。また、金大仲氏(173万株)や富永康将氏(32万株)なども大株主として挙げられています。
【業績】 売上高は過去5年間で着実に成長し、2022年度には35,673百万円に達しました。営業利益も同様に増加し、2022年度には2,610百万円となりました。経常利益も増加傾向にあり、2022年度には2,278百万円を達成しました。純利益も順調に成長し、2022年度には1,458百万円になりました。1株当たりの利益(EPS)は183.6円となり、連続的な成長を示しています。
【配当】 配当金は2022年度に1株当たり52.5円となりました。予想配当利回りは4.05%です。
【指標等】 ROE(自己資本利益率)は2022年度には22.7%を記録し、2023年度には予想される32.6%への向上が期待されています。ROA(総資本利益率)も4.5%から6.5%への改善が予測されています。
【財務】 自己資本比率は2022年度に19.9%であり、業種平均からすると少し少なめです。総資産は32,319百万円であり、自己資本は6,438百万円です。有利子負債は22,730百万円となっています。
【キャッシュフロー】 営業キャッシュフローは2022年度にはマイナス8,290百万円となりましたが、投資キャッシュフローや財務キャッシュフローの面ではプラスの結果を示しています。現金等も3,451百万円となっており、一定のキャッシュポジションを保持しています。
総じて、株式会社グローバル・リンク・マネジメントは安定した業績成長を遂げ、収益性も向上しています。将来の経営状態は引き続き成長が見込まれ、2024年に向けてさらなる業績拡大が期待されます。
ただし、2023年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は、前年同期比で66.3%減の3.4億円となりました。これにより、通期計画である33億円に対する進捗率は10.4%となり、5年平均の25.7%を下回りました。
売上営業利益率も1-3月期(1Q)において前年同期の10.4%から6.5%に大幅に低下しています。
これらの結果から、1Qにおいて経常利益の減少と利益率の低下を経験しました。ただし、1Qの結果だけでは将来の経営状態を完全に予測することは難しいため、今後の業績動向や経営戦略の展開などに期待したいと思います。