本日の昇り龍候補銘柄はニチコンです。
チャート的には先日の増配により大幅上げからの確定売が出ていますが、3月の高値を狙えるポジションにいるので、ここからじんわりと上がっていくことが期待できます。
1,600円を目指す展開になるとかなりアツくなると思います。
ニチコンは、電子部品、産業用電子機器などを手掛ける電気機器メーカーです。1950年に設立され、1961年に上場しています。主力製品は車や家電などに使用されるコンデンサーで、次世代車向けの開発にも力を入れています。また、家庭用蓄電システムなども展開しています。
2023年3月期の業績見通しは、蓄電システムなどの需要拡大が想定を超え、増配幅が拡大しています。同期にはEV需要の増加に伴い、車の電装化が進むことから、コンデンサーがアルミ電解やフィルムなどで堅調に推移する見通しです。ただし、円安の一服や償却費の重さから、営業益は横ばいの見通しです。
同社は、京都府亀岡市の工場において蓄電池や蓄電システムの増産を進めており、2023年11月には新生産棟の竣工を予定しています。また、拡大するEV市場向けに販路の多様化を進め、顧客獲得に注力しています。
時価総額は1,044億円で、業種別時価総額順位は52位(241社中)です。業種コードは3650で、比較会社は日ケミコン、太陽誘電、村田製作所などです。株式は単位100株で、株主数は15,572名(自己株除く)。主な株主には、日本マスター信託口、自社、日本カストディ信託口、自社取引先持株会、京都銀行、みずほ銀行、日本生命保険、三井住友銀行、三菱UFJ銀行などがいます。
・売上高予想: 182,500百万円 ・営業利益予想: 12,100百万円 ・経常利益予想: 13,100百万円 ・純利益予想: 8,000百万円 ・1株益予想: 116.9円 ・配当金予想: 16円 ・予想配当利回り: 2.23% ・ROE予想: 7.7% ・ROA予想: 3.8% ・設備投資予想: 120億円 ・減価償却予想: 75億円 ・研究開発予想: 55億円 ・総資産: 194,929百万円 ・自己資本: 97,454百万円 ・自己資本比率: 50.0% ・有利子負債: 35,046百万円 ・営業CF予想: 7,095百万円 ・投資CF予想: -4,014百万円 ・財務CF予想: -2,125百万円 ・現金等: 19,766百万円
同社の売上高は、2022年度実績に比べて若干上昇する見込みです。営業利益と経常利益も増加する見込みであり、純利益も増加する予想ですが、予想配当利回りは2.23%と低い水準です。ROEは予想7.7%と前年度を下回る見込みですが、ROAは3.8%と若干上昇する見込みです。設備投資は予定された120億円に達する見込みであり、減価償却費用と研究開発費用も比較的高水準に予想されています。財務面では、自己資本比率は50.0%を維持しており、有利子負債も比較的少ない水準に抑えられています。現金等も比較的充実しており、経営面では安定した状態が見込まれます。