2780 コメ兵ＨＤ（株価2,908円）

本日の昇り龍候補銘柄はコメ兵ＨＤです。

チャート的には前回の高値をブレイクしてそのまま上がっていくイメージですが、一旦はらんでしまうかもしれません。

4,000円を目指す展開になるとかなりアツくなると思います。

2780 コメ兵ＨＤ

株式会社コメ兵ホールディングスは、中古ブランド品の販売を主力とする小売業であり、1979年5月に設立され、2003年9月に上場しました。名古屋を本拠としており、中古ブランド品の取扱量に注力し、法人販売も強化しています。2020年10月には持株会社化しました。

同社は、ブランド・ファッション、タイヤ・ホイール、不動産賃貸を事業としています。海外事業にも進出しており、業種コードは6100の小売業に分類され、時価総額順位は他の消費財小売り企業の中で32番目です。

株式会社コメ兵ホールディングスの主要子会社には、コメ兵、クラフト、KOMEHYOオークション、K-ブランドオフがあります。同社は、2023年3月期には、訪日客の回復やアパレルの牽引により、最高益を記録する見込みです。また、高級時計の需要が落ち着いたものの、銀座店の通期化によって、アパレルが引き続き牽引役となっているようです。

株式会社コメ兵ホールディングスは、2024年3月期には既存店順調に加え、特化店の積極的な出店、催事開催効果、買い取りの一段増加によって、増配幅も上積みすると予想されます。また、法人販売の拡大も期待されており、海外展開も積極的に行っています。銀座店の好調さから、新たにシンガポールに進出する計画もあります。

最近では、2022年1月にはコメ兵の銀座店が移転開業し、昨年10月に開業したブランドオフ銀座店も好調なスタートを切っています。また、ブランドオフの九州での催事買い取りに手応えがあり、定期開催をすることに決定しました。

2024年に向けての経営状態

売上高は連続して増加しており、連23.3予で85,000百万円、連24.3予で100,000百万円に達する見込みです。営業利益も増加傾向にあり、連23.3予で4,800百万円、連24.3予で5,500百万円になる予測です。ただし、純利益は連続して減少しており、2024年の予測でも3,600百万円程度に留まる見込みです。

配当金に関しては、配当金の増加傾向が見られます。ただし、配当利回りは2.23％に過ぎず、競合他社と比較すると低めと言えます。

ROEやROAは、近年の推移を見ると改善傾向にあります。ROEは、連22.3で11.7％、連23.3予で14.3％に達する予測です。ROAは、連22.3で5.7％、連23.3予で6.8％に達する予測です。

設備投資や減価償却、研究開発に関しては、2022年実績をもとに予測が行われています。設備投資は1,219百万円、減価償却は941百万円、研究開発費は0百万円の見込みです。

財務面では、自己資本比率が47.8％と高く、安定した財務基盤を有しています。キャッシュフロー面では、営業CFは1,134百万円、投資CFは-529百万円、財務CFは-1,895百万円となっています。現金等は10,738百万円となっており、現金余力は十分にあると言えます。

総合的に見ると、売上高や営業利益は増加傾向にあり、財務基盤も安定しています。しかし、純利益は減少傾向が続いており、配当利回りも低めです。今後も競合環境が厳しく、業績の推移に注目が必要です。