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6337 テセック株式会社:株価2,408円

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[相談内容]

株式会社テセックの株を保有しておりますが、最近の業績や株価の動向、将来性について不安を感じています。特に、半導体業界の将来性はありますが、テセックの位置付けや投資としての見込みについて、詳細な分析をお願いします。

[昇り龍の回答] テセック株についてのご懸念、承知いたしました。まず、テセックは半導体用ハンドラと個別半導体用テスターで、それぞれ国内上位、世界トップクラスの位置を占めています。半導体業界の成長と共に、テセックの技術と市場位置は非常に有望です。

【企業概要について】

テセックは、1969年に設立され、2000年に株式市場に上場しました。主に半導体テスト装置の製造を手がけており、特に半導体用ハンドラ(選別装置)においては国内で上位のシェアを、個別半導体用テスター(測定装置)では世界トップクラスのシェアを有しています。これにより、テセックは半導体製造プロセスにおける重要な役割を担っています。

【株価パフォーマンスについて】

近年のテセックの株価は、半導体業界の動向に左右されやすい傾向があります。2023年の株価は、3,615円(8月の高値)から2,112円(5月の安値)の範囲で推移しており、最新の株価は2,411円となっています。連結PERは9.9、PBRは1で、これは業界内で比較的合理的な評価であると言えます。配当利回りは2.51%で、投資家にとっては魅力的な水準です。

【業績について】

テセックの業績は、近年好調です。2023年3月期の連結売上高は8,743百万円、営業利益は2,133百万円となり、売上高、営業利益共に前年比で増加しています。特に、パワー半導体テスターの伸びが顕著で、これは半導体業界の需要増に対応した結果です。しかしながら、24年3月期の予想では、売上高は若干の増加が見込まれるものの、営業利益は減少すると予測されており、一定の慎重さが求められます。

【財務諸表について】

テセックの財務状況は堅実です。自己資本比率は90%と高く、有利子負債は0であることから、財務的に健全であると言えます。また、研究開発への投資は348百万円となっており、技術革新と製品開発に注力していることが伺えます。

【資本移動について】

テセックは、業界の動向に合わせて、積極的な設備投資とM&Aを行っています。これにより、将来的な成長を見据えた事業展開を進めており、長期的な視点での投資が期待されます。

総合的に考えると、テセックは技術力と市場のポジションにおいて優位性を保持しており、財務健全性も高いため、中長期的な投資として魅力があります。ただし、半導体業界の変動性を考慮し、ポートフォリオの一部として保有することをお勧めします。相場の格言「卵は一つの籠に盛るな」を思い出してください。分散投資によりリスクを管理し、テセックの将来性を信じつつも、全体のバランスを見極めることが重要です。

noboriryu105
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