週明けの日経平均株価はバブル後の最高値を更新した31,325円となりました。
この調子で大幅上昇してほしいとことですが、マザーズ指数をみてみるとかなり不調な感じになっているので、いわゆる先物主導で数字が釣り上げられているだけの感じがします。
ただ、逆に言うと中小型株には上昇余地があることの裏返しでもあり、この地合いが続いて上昇して行ってほしいと思います。
さて、今日の昇り龍候補銘柄は5381 Mipoxです。
チャート的には2月の発表で売られたぶんを取り戻すかどうかを伺っている感じですが、このまま上昇しそうな雰囲気になっています。
Mipoxは、微細表面加工の液体研磨剤を主力製品とする大手企業です。特に光ファイバー向けの研磨フィルムも手がけており、買収を通じて一般研磨剤市場への進出も行っています。
最近の業績については、データセンター投資の低迷により、HDDや光ファイバー用の研磨剤が後半期に急激に減少し、受託事業も低調で赤字に転落しました。ただし、2024年3月期には自動車用など一般研磨剤が堅調に増加する見通しです。HDDや光ファイバー研磨剤の回復は後半期から期待されており、償却負担の増加をカバーして利益が上昇することが期待されています。
さらに、鹿沼新工場では2024年4月から受託塗布事業が開始されます。また、受託研磨においては、次世代パワー半導体材料の加工案件の獲得を目指しています。
Mipoxの連結事業は、製品事業が72%(自社製品12%)、受託事業が28%(海外事業43%)を占めています。
時価総額順位は、電子部品・産業用電子機器業界では173社中241位です。
Mipoxの主要な競合他社は、株式コード5395の理研コランです。
企業の特徴や業績改善に関する記事や分析では、ROE(株主資本利益率)の改善度が1.8ポイント上昇しており、ネットキャッシュはマイナス15.6億円です。
Mipoxの本社は東京都千代田区麹町にあり、電話番号は03-6911-2300です。支店や工場は、本社、北杜事業所、福山事業所、鹿沼事業所、京都工場、呉ベースがあります。
従業員数は、連結で476名、単体で354名で、平均年齢は39.5歳で年収は552万円です。
Mipoxは、過去数年間で業績の変動が見られます。連結売上高は連20.3で7,338百万円と低迷し、営業利益や経常利益もマイナスの状態でした。しかし、連21.3では業績が回復し、売上高は7,361百万円に上昇しました。営業利益や経常利益もプラスに転じ、純利益も回復の兆しを見せました。
連22.3では、売上高が急激に増加し、10,449百万円に達しました。営業利益や経常利益も大幅に増加し、純利益も1,550百万円となりました。この好調な業績により、株主に対する配当金も15円と増加しました。
しかし、連23.3の予想では売上高は9,500百万円に減少し、営業利益はマイナスになる見込みです。連24.3の予想では売上高が10,000百万円に回復し、営業利益や純利益もプラスに転じる見通しです。ただし、予想配当利回りは1.62%と低い水準となっています。
財務面では、自己資本比率が51.1%と安定しており、資本金や利益剰余金も充実しています。ただし、有利子負債は5,612百万円と比較的高い水準です。
指標面では、ROE(株主資本利益率)は22.3で24.9%と高水準で推移していましたが、予想では0.0%になる見込みです。ROA(総資産利益率)も同様に予想で0.0%となっています。
将来の経営状態については、業績の回復が期待されますが、予想では利益が伸び悩む見通しです。設備投資や減価償却、研究開発への予算も計画されており、今後の事業拡大に向けた取り組みが行われることが予想されます。
Mipoxは競争の激しいガラス・土石製品業界で活動していますが、業績の回復と新たな取り組みにより将来への期待が高まっています。
連22.4~9期間では、売上高は5,469百万円とやや低下しましたが、営業利益や経常利益は安定した水準を維持しています。この期間には配当金は支払われていませんが、株主には安定した業績を維持することで信頼を築いています。
連23.4~9期間の予想では、売上高は5,000百万円に減少する見込みですが、営業利益や経常利益はプラスの状態を維持する予定です。予想配当金も10円となっており、株主に対する利益還元を行っています。
連21.4~12期間と連22.4~12期間では、売上高と利益の両方で安定した成績を収めています。特に連21.4~12期間では、売上高は7,862百万円に達し、利益も1,101百万円となりました。この成績は、Mipoxが業界での地位を確立し、安定した収益を上げていることを示しています。
財務面では、自己資本比率が51.1%と安定しており、資本構造の健全性が確保されています。また、総資産も15,872百万円となっており、Mipoxの安定した経営基盤を支えています。
しかし、業界の競争が激化しており、Mipoxは新たな成長戦略を模索しています。設備投資や研究開発への予算投入が計画されており、次世代パワー半導体材料加工など、新しい分野への進出も視野に入れています。
Mipoxの将来の経営状態は、競争力の維持と新規市場の開拓にかかっています。業績の安定化と利益の増加が期待される一方で、市場の変動や技術の進化に柔軟に対応する必要があります。