昇り龍になりそうな銘柄を探します。

【2026年06月16日の注目株】ソフトクリエイトHLDG(3371)をファンダメンタルズで分析

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今日の相場概況

2026年6月16日、日本株市場は引き続き強気ムードが漂っています。日経平均株価は7万円の大台を視野に入れた水準で推移しており、市場参加者の間では「いよいよ7万円が目前」という期待感が高まっています。イランとの和平合意が実現したことで地政学的リスクが大きく後退し、これまで原油高という重石を抱えていた銘柄群にも買いが戻ってきました。エネルギーコスト敏感セクターの復権と、AI関連銘柄への継続的な資金流入が重なり、相場全体の熱気は一段と高まっている印象です。

グロース250は本日+0.90%の上昇となっており、大型株だけでなく中小型の成長株にも資金が向かっている様子が見て取れます。キオクシアが9万円台を乗せるなど半導体・AIインフラ関連への強気姿勢は揺るぎませんが、一方でその過熱感を警戒する声も出始めています。日銀の金融政策決定会合や米FOMCといった重要イベントが控える中、資金はAI・テック系の大型株を中心に集まりつつも、割安な中型株にも分散の動きが見られます。グロース市場の底上げは、個別株ハンティングが活発化しているサインとも読めます。

私のようなファンダメンタルズ重視の長期投資家にとって、こうした相場の熱狂期はむしろ冷静さが問われる局面です。日経平均7万円という数字がひとり歩きし始めると、業績の裏付けを持たない銘柄にまで買いが波及するリスクがあります。そんな局面だからこそ、きちんと利益を稼ぎ、財務も健全で、かつまだ割安水準に放置されている銘柄を丁寧に拾っていく姿勢が大切だと考えています。今日ご紹介するソフトクリエイトHLDG(3371)は、まさにそういった基準を満たす一社です。

本日の注目銘柄:ソフトクリエイトHLDG(3371)とは

ソフトクリエイトホールディングスは、東証プライム市場に上場するITソリューション企業です。主力事業はEC(電子商取引)支援・Webシステム構築と、ITセキュリティ・インフラの導入・運用支援の2本柱で構成されています。自社でECサイト構築パッケージ「EC-CUBE」の普及に深く関わってきた歴史を持ち、中小・中堅企業のデジタル化を長年にわたって支援してきました。

近年は特にITセキュリティ分野の成長が著しく、企業のサイバーリスク対策需要の高まりを背景に、セキュリティ製品の販売・導入支援・運用保守といったストック型の収益が積み上がっています。ストック型ビジネスとは、一度契約した顧客から毎月・毎年継続的に収益を得られるモデルのことで、業績の安定性・予測可能性が高まりやすいという特徴があります。単発の受注頼みではなく、継続課金型の売上比率が上がっていることは、長期投資家にとって非常に魅力的なポイントです。

競合環境という観点では、大手SIerとは異なる「中堅・中小企業に深く入り込む専門性」が強みです。大企業が手を伸ばしにくいニッチな領域で着実に顧客基盤を広げており、顧客の乗り換えコストが高いことも安定収益の源泉になっています。AI活用やクラウド移行の波が中小企業にも本格的に押し寄せている今、同社のような「橋渡し役」のITベンダーへの需要は今後も拡大が期待できると私は見ています。

スクリーニングを通過した理由:指標を読む

今回、18銘柄のスクリーニング結果の中からソフトクリエイトHLDGを選んだ理由を、指標ごとに順番に説明していきます。

PER:10.06倍(基準:15.0倍以下)
PER(株価収益率)とは、株価が1株当たり純利益の何倍で取引されているかを示す指標です。一般的に15倍以下であれば割安とされる中で、同社は10倍という水準にあります。AIバブル的な相場環境で多くのIT関連株が20倍・30倍の評価を受けている中、10倍という数字は明らかに市場から過小評価されている可能性を示しています。業績がしっかり伸びているにもかかわらず株価に反映されていないとすれば、それは長期投資家にとっての「放置された宝」です。

PBR:1.66倍(基準:2.0倍以下)
PBR(株価純資産倍率)は、会社の純資産に対して株価が何倍かを示します。1.66倍という水準は、資産価値に対してそれほど高い評価がついていないことを意味しており、下値の堅さにもつながります。東証からPBR1倍割れ企業への改善要求が継続している現在の市場環境では、1倍台前半〜半ばのPBRは相対的に安心感があるゾーンだと私は判断しています。

配当利回り:3.69%(基準:2.5%以上)
現在の1,681円という株価に対して3.69%の配当利回りは、長期保有のコストを実質的に下げてくれる重要な要素です。日本国債や預金金利と比較すれば、その差は歴然としています。配当を受け取りながら株価の上昇も狙える、いわゆる「インカムゲイン+キャピタルゲイン」の両取りが期待できる水準です。

ROE:18.2%(基準:10.0%以上)
ROE(自己資本利益率)は、株主から預かったお金をどれだけ効率よく利益に変えているかを示します。18.2%という数字は基準の10%を大きく上回っており、同社の経営効率の高さを示しています。PERが低くROEが高いというのは、「稼ぐ力はあるのに安く放置されている」という状態であり、バリュー投資の観点では最も注目すべき組み合わせのひとつです。

自己資本比率:59.7%(基準:40.0%以上)
自己資本比率は財務の健全性を示す指標で、59.7%という数字は中小型IT企業としては非常に優秀です。借入に頼らず自己資本で事業を支えられているということは、景気の急変や金利上昇局面でも財務的なストレスが小さいことを意味します。長期保有する上で「会社が突然傾くリスク」を減らせるという点で、この指標の高さは私にとって大きな安心材料です。

経常利益変化率:13.5%(基準:10.0%以上)
利益が着実に伸び続けているかどうかは、長期投資において最も根本的な確認事項です。13.5%という経常利益の成長率は、単なる景気の恩恵ではなく構造的な需要拡大(セキュリティ・クラウド・DX)を背景にした実力ベースの成長を示していると考えられます。割安な評価と高い成長率が同居しているという点が、今回の選定における最大の決め手です。

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テクニカル面:エントリータイミングの考え方

ファンダメンタルズが優れた銘柄であっても、「いつ買うか」は長期リターンに大きく影響します。私が普段意識しているのは、株価の値動きが長い期間にわたってほとんど動かず、売買が細って落ち着いた状態が続いた後に、ある日を境に出来高を伴いながら動き始める局面です。こうした状態は、売りたい人が出尽くしてエネルギーが蓄積されたサインであることが多く、次の方向性への転換点として注目に値します。

また、決算発表や業界ニュースへの過剰反応で株価が急落することがあります。そういった局面は長期投資家にとってむしろチャンスになり得ますが、焦って飛び込むのは禁物です。急落後に値動きが徐々に落ち着き、下値が切り上がってきているかどうか、そして出来高が落ち着いた水準で安定しているかを確認してから動くことが重要です。「嵐の後の静けさ」の中に本当の買い場があることは、10年以上の経験で何度も実感してきました。

さらに意識したいのが、短期的な株価の方向と中長期的な方向が一致し始めるタイミングです。一時的に上下を繰り返していた株価が、ある時点から方向感をそろえて動き始める局面では、機関投資家や中長期の個人投資家が徐々に買い始めているケースが多く、値動きの質が変わってきます。そうした局面に乗ることができれば、リスクを抑えながらも良いエントリーポイントを取れる可能性が高まります。

ソフトクリエイトHLDGは、業績が着実に成長しているにもかかわらず株価評価が低いままです。こういった銘柄は、市場全体がバリュー株に目を向けるタイミング、あるいは好決算が続いた末に機関投資家が「これ以上無視できない」と判断した瞬間に大きく動く傾向があります。私は急いで買う必要はないと考えつつも、割安なうちにじっくりと仕込む意識を持ちながらウォッチしています。

リスクと注意点

どんなに指標が優れた銘柄であっても、リスクは必ず存在します。正直にお伝えします。

競争激化リスク:ITセキュリティ・DX支援市場には大手から新興まで多くのプレイヤーが参入しており、価格競争や差別化の難しさが収益率を圧迫する可能性があります。特にAIを活用した新興プレイヤーの台頭は、同社のような中堅ITベンダーにとって中期的な脅威になり得ます。

人材確保リスク:IT業界全般に言えることですが、優秀なエンジニア・セキュリティ人材の採用・定着は年々難しくなっています。人件費の上昇や採用難が利益率を下押しするリスクは常に存在します。

流動性リスク:東証プライムとはいえ、中小型株であるため1日の売買代金が少ない日もあります。まとまった金額を動かす際には、思った価格で売買できないリスク(流動性リスク)があることを念頭に置く必要があります。

市場環境の変化:日経平均が7万円という高水準を試している今の相場環境は、何らかのショック(金融政策の急変・地政学リスクの再燃など)で急転換する可能性もゼロではありません。割安株とはいえ、相場全体が急落する局面では無関係ではいられません。

最後に必ず申し上げますが、本記事はあくまで私個人の分析・見解であり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資はすべて自己責任でご判断ください。

まとめ:

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