相場の悲観論が広がるほど、割安な銘柄は増えていきます。ファンダメンタルズのスクリーニングを回すと、そういった銘柄が静かに浮かび上がってきます。
11月の相場は軟調な展開となりました。売り優勢の動きが続き、市場全体に慎重ムードが漂いました。
「日本株予報、来期は「晴れ」 業績相場で再アタック① -…」との報道があり、企業業績への注目が集まる局面とみられました。 また、「AI・半導体株が撹乱する相場で抵抗力発揮する好業績3銘柄…」との報道があり、AI関連への資金流入が際立つとみられました。 一方で、「東京株、一時1200円超安 半導体株に売り:時事ドットコ…」との報道があり、売り圧力が優勢の厳しい展開とみられました。 さらに、「AI相場の“音楽”は鳴り止むのか?日経平均5万円だが、2…」との報道があり、AI関連への資金流入が際立つとみられました。
AI・半導体関連株への資金流入が続く中、その他のセクターへの波及は限定的でした。市場全体が上昇している局面でも、すべての銘柄に等しく資金が向かっているわけではありません。
こういう相場の局面だからこそ、私は数字に立ち返ります。市場が揺れているときこそ、ファンダメンタルズという「ものさし」は力を発揮します。全35銘柄中17社(通過率49%)という厳しい条件をクリアした中で、配当利回り4.09%という高い株主還元が際立っていたのがスクロール(8005)でした。下げ相場の中にこそ、こうした数字の強さを持つ銘柄を丁寧に見ていく価値があります。
この銘柄を選んだ最大の理由は、配当利回り4.09%という高い株主還元水準と自己資本比率65.1%という盤石な財務基盤です。
AI・半導体テーマが市場を席巻している局面では、こうした非テーマ系の銘柄は取り残されやすい。その分だけ割安感が際立ち、テーマ株の熱狂が冷めたあとに見直されるケースは歴史的に多い。
東証プライム市場に上場するスクロール(8005)。株価1,258円(当日+2.36%)。毎日全銘柄にかけているスクリーニング条件と、この銘柄の数字を照合してみます。
PER 10.13倍(基準:15倍以下)
PER10.1倍は明確に割安。市場平均を大きく下回っています。
PBR 1.19倍(基準:2倍以下)
PBR1.19倍は資産価値に近い水準で、割安感があります。
配当利回り 4.09%(基準:2.5%以上)
配当利回り4.09%は高配当株として十分な水準です。
ROE 12.2%(基準:10%以上)
ROE12.2%は基準(10%)をクリア。資本効率の観点でも合格点です。
自己資本比率 65.1%(基準:40%以上)
自己資本比率65.1%は高水準で財務が安定しています。
経常利益変化率 16.6%(基準:10%以上)
経常利益変化率16.6%は基準(10%)を上回る成長。着実に業績が拡大しています。
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良い数字が並んでいても、正直に書かなければいけないリスクがあります。
まず、スクロールのような東証プライム市場の銘柄は流動性リスクを伴います。出来高が少ない日は売りたくても売れないことがあり、ポジションサイズの管理が重要です。
また、業績の継続性については決算資料を必ず確認してください。スクリーニング通過はあくまで入口であり、事業内容・競合環境・顧客集中リスクの精査は不可欠です。
本記事はあくまで参考情報であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断と責任はご自身でお願いします。
相場が軟調な中、ファンダメンタルズスクリーニングが弾き出したスクロール(8005)。配当利回り4.09%という高い株主還元が際立っており、数字の面では申し分ありません。
ただし、繰り返しになりますが、スクリーニングは入口に過ぎません。実際に投資するかどうかは決算資料を読み込み、業績の継続性・事業リスクを確認したうえで、ご自身のポートフォリオに合うかどうかをご判断ください。
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